このページでは、地質に関する情報、業務に使う道具など様々な情報を発信していきたいと思います。
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ここでは、日ごろの業務当に役立つものから、そうでないものまでこれはちょっと面白いと思える本を紹介していきたいと思います。
本の タイトル |
著 者 | 出版社 | 価 格 | 内 容 |
使って覚える土木CAD入門 土木CAD教育プログラム標準図書 |
(社)日本土木工業協会 CALS検討特別委員会 CALS検討部会 図面情報標準化WG編集員 編 |
山海堂 | \2,800+税 | CAD初心者にわかりやすく解説しており,使用条件を土木に絞っているので,非常にわかりやすい本です(AUTO CAD LT2000i)。 一応この本1冊で,業務に差し支えの無い程度の技術は身に付きました・・・(地質平面・断面図作成,ルートマップ作成程度)。 |
IT対応 地質調査報告書のまとめ方 | 社団法人 全国地質調査業協会連合会 編 |
オーム社 | \3,000+税 | 電子納品に対応した成果品の作成について解説しています。地盤情報の標準化(ボーリング柱状図,地質断面図など)などを比較的わかりやすく解説してます(とくに地質調査報告書に限定しているので,我々のような仕事に従事するものにとっては使いやすい)。 おまけとして,報告書作成時にあると助かる各種試験の概略図(CD-ROM)がもれなく付いてきます。 |
フィールドの達人 | \2,000+税 | 主にダム技術者によって書かれた地質調査のHowTo本です。地質踏査の心得〜注意事項や、実際の業務における失敗談など一般の教科書には出てこないような内容で非常にためになります。 |
業務上、様々なデータや情報を得る必要があります。そんなときには、インターネットの活用が非常に便利であることは 言うまでもありません。そこで、このページでは実際の業務上重宝しているWEBサイトの 紹介してみたいと思います。
広域の地質図がほしい。 | |
広域の地質図に関しては、現在「地質Navi」(産総研)が有名です。 「地質図Naviは、産総研地質調査総合センターから配信される数多くの地質図データを表示するとともに、活断層や第四紀火山などの地質情報を地質図と合わせて表示することが可能な地質情報閲覧システムです。」 ということで、多くの地質情報がシームレスに閲覧することができます。 |
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空中写真がほしい | |
空中写真に関しては、地図関連会社、航測会社等で注文すれば手に入るのですが、すぐにほしいときなどには、 ちょっと困ってしまいます。そんなときには、以下のサイトが便利です。 「地図・空中写真閲覧サービス」国土地理院 とりあえず日本全国の空中写真を閲覧することができます。写真の解像度400dpiのものが用意されており、 400dpiであれば等倍の印刷に十分耐えられます。 ※以前紹介していた「国土情報ウェブマッピングシステム」での空中写真の閲覧は、平成26年3月で終了しています。 |
地質踏査などで用いるツールを列挙してみました。
TOOL名 | 用 途 | 写 真 |
ロックハンマー | ・Estwing製のものが一般的 ・岩石を割る(観察する) ・サンプルをとる ・層理面を出す →走向傾斜を図る(クリノメータ) ・地質の硬さを確認する (打音により判断) ・写真撮影時のスケールとして使用。 ・稀に簡易イスとして利用 ・よく落としたり、露頭付近に忘れることがあるので、黄色いテープなどを巻いて目立つようにしている。 |
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ハンマーケース | ・名前の通りハンマーを収納。 ・上記ロックハンマー付属品を使う場合が多い。 ・右の写真は市販品。リング部にビニールテープを巻いてハンマーの落下を防止している。 |
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ねじり鎌 | ・比較的やわらかい地層の構造を観察する時に使用(表面を平らに削る)。 ・シュミットロックハンマー試験をするときの試験面の作成にも用いる。 |
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スコップ | ・表土を除去し、岩盤を露出させるのに使用。 (めったに使うことはない) ・車がスタックしたときなどあると便利。 |
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たがね | ・硬い岩石サンプルを採取するときに使用。 ・めったに使わない。 |
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クリノメータ およびケース |
・地層、断層、割れ目などの 走行傾斜をはかる。 |
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走向板 | ・地層の走行傾斜を図るときに補助的に用いる。アクリル板から製作。使用用途に応じてサイズを決めることができるので自作するのが良い。 | |
ルーペ | ・岩石の組織などを現地で観察するのに使用。 ・8〜10倍のものが一般的。 |
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双眼鏡 | ・普通では行けない場所を観察する。崖の地質や割れ目などの観察。 | |
折尺 | ・地層の厚さなどを測る。 ・写真撮影時のスケール。 |
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コンベックス | ・構造物などの計測。 ・防災点検の計測。 |
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自作スケール | ・コア観察用の自作スケール。 ・コア箱は10cm毎の目印しか付いていないので、折尺やコンベックスを取り出し計測しなくてはならないので、これを製作。 割目や層理面の角度も長片をそれに充てることにより計測できるように、普通の分度器とは逆に数字を表示している。 |
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スラント | ・傾斜を計測するもの。のり面勾配や斜面の勾配、土石流調査などでは渓床の勾配を計測するときに用いる。クリノメータでも計測できるが、持って歩く手間さえ苦にならなければ圧倒的に使いやすい。 | |
クラックゲージ | ・コンクリートのクラック幅を計測するのに便利。差し込んで使えるので計測が楽。 | |
曲尺 | ・防災点検の計測で活躍。コンベックス等に比べ歪まないので計測しやすい。 | |
筆記用具 | ・シャーペン[芯はBよりやわらかい方が良い] 太さは、個人差があり0.3o〜0.5o ・4色ボールペン ・ペン型消しゴム[好き嫌いがあるようだ] ・色鉛筆[色で区分するとわかりやすい場合あり] ・油性マジック[サンプリング時に使用]など |
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最近では右のペンが人気があります。いわゆる消せるボールペン、「フリクションボールペン」。ルートマップを書くときなど便利です。水にはちょっと弱いですが。多色(3色or4色)が出ているので使いやすいですね。 →結局普通の油性ボールペンに戻っている。しかも、三菱のJetstreamの1択 |
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フィールドノート | ・防水のものが便利ですね。最近では、右のものがよさそう。B6版で比較的大きいのでちょっとしたスケッチも書くことができる(5mm方眼) | |
プロトラクター | ・図面のスケール、角度を測れる。 ・定規代わりに使える。 |
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三角スケール | ・図面のスケールを測れる。 | |
道具袋 | ・使用頻度の高い道具を入れる。 | |
画板 | ・地形図等を挟み持ち歩く。 →ルートマップ作成 ・A4〜A3サイズのものを適宜選択。 場合によっては、二つ折りのものを使用。 |
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クリップ | ・画板に図面を固定するときに使用。 | |
サンプル袋 | ・サンプルを入れるために使用。 ・ZipLockが便利。 袋が丈夫&チャック付き |
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伸縮ポール (2段) |
・地層、地形の状態を測定 ・写真撮影時のスケールとして使用。 ・歩くときの杖代わり。 |
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伸縮ポール (多段) |
・電車移動などの際にコンパクトに梱包できる優れもの。やや重く、伸ばした場合に固定できず杖替わりにはならない。 | |
ミニロッド | 2mのポール代わりとして使える。遠方への出張時に便利。 | |
デジタルカメラ | ・現地の状況写真を撮影。 ・マクロ機能を使えば、詳細な地質の組織・性状を撮影することができる(もちろん限度はあるが)。 ・特に防塵・防水である必要もない(機能と耐久性は両立しない)。 ・とにかくAFの速いものが使いやすい。 →蚊が多い季節など特にそう思う。 ・最近はスマートフォンでもかなり良い写真が撮れるので、コンパクトデジタルカメラの需要が減ったため、選択肢が減少。→弊社ではオリンパス(現OMSYSTEM)のToughシリーズを使用。 |
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ザック | ・資料やサンプル、弁当や飲み物を入れる。 | |
ヘルメット | ・安全管理上必要なもの。特に踏査時は、転倒時の頭部保護として必要。 | |
ヘルメット (たためるタイプ) |
・電車移動の際などにコンパクトに梱包できて便利。やや浅いため、かぶり心地は余り良くない。 | |
長靴 | ・踏査やその他現場の時の必須TOOL。 ○長所 ・手軽。履きやすい、脱ぎやすい。 ・安い。 ・水たまりに強い。ある程度の川も渡れる。 ・冬は防寒用がある。 ・蛇などにも噛まれにくい(あくまで足限定)。 ○短所 ・中に水が入った場合、一気にやる気がなくなる。 ・笹藪などで、裂けることがある。 ・底が減りやすい→グリップしなくなる。 ・足首を固定しないので長距離には向かない。 ・底が薄いので、アスファルトやコンクリートの地面では、衝撃を吸収してくれない。 |
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巻尺 | ・50mものが便利 ・スタッフ同様岩盤スケッチで有用。 ・道路防災点検などでも利用。 |
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ハンドレベル | ・現地の高さの概略を知りたいときなど使用。 ・あまり使う機会はない。 |
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バロメータ | ・気圧により相対高度を知ることができる。 ・以前は専用品を使っていたが、最近では、 PROTREK(CASIO)などの腕時計タイプを使用(ほかにSUNNTOなどがある)。 ・精度は±5m程度(まぁ、地表踏査では十分)。 ・低気圧が近づいているような気圧の変化が大きいときにはあまり役に立たない。 写真はCASIO PROTREK |
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GPS | ・最近では当たり前となっているGPSツール。右の写真はたぶん一番安価と思われるもの。Garminのetrec10J。座標のみの記録。 | |
レーザー距離計 | 道路防災点検などで重宝する。距離の計測だけでなく、高さもある程度計測できるので非常に便利。 | |
温度計 | 水の温度を計測する際に使用。表流水または地下水かを判断する際に利用。 ザックにぶら下げて、気温のチェックにも使える。 |
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合羽・防寒着 | ・冬場などは、防寒合羽(移動のない場合)。 ・普通の合羽(透湿性のないもの)の場合、かなり蒸れる(雨で濡れたのか、汗で濡れたのかわからなくなる場合がある)。 ・防寒用は透湿性のあるものが良い。登山用のものが一般的であるが、使わなくなったスキー用のものは、結構使える。 |
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傘 | ・同上 ・透明のビニール傘がGOOD(暗くならないから)。 |
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黒板 | ・工事記録写真を撮影するときに使用。 ・写真の枚数が多くなるときなどに使用 ・大、小あり |
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投光器 | ・横坑スケッチやトンネルスケッチで活躍。 ・ただし、電源が確保されている現場のみ。 |
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ヘッドランプ | ・横坑スケッチやトンネルスケッチで活躍。 ・ヘルメットに装着して使用。 ・いまいち明るさが足りない。 明るさと本体重量は比例する・・・ ・最近ではLEDを使用した軽量なものが多い。 |
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ライト | ・懐中電灯や高輝度LEDライトなど。 |
業務には直接関係はありませんが、あると便利なものを集めてみました。
TOOL名 | 用 途 | 写 真 |
手袋 | ・防寒、藪こぎ用に便利。 ・軍手が一般的だが、ホームセンターなどに売っている作業用手袋(皮など)は割高ではあるが、フィット感が良く手袋をしたままの作業がしやすい。 |
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カッター類 | コア観察時のコアパックの切り取りなどに利用。そのほか様々な場面で必要となることがある。 | |
スクレーパー | ・コア観察やコア清掃等で使用。 | |
ドライバー、ペンチ、ピンセット | ・使用頻度は少ないが、コア観察時にコアを取り出す際にあると非常に便利。 100円均一のなどのもので十分。 | |
フィールドカート | ・園芸用に売られている草取り用の稼働するイス。コア観察などの際に座る。 | |
噴霧器 | ・コア観察時にコアを濡らすために利用する。それ以外ではほぼ使わない。 | |
通称ころころ(勝手に命名) | ・ウォーキングメジャー などと呼ばれるメジャー。道路点検範囲などを計測する際に使用。レーザー距離計の方が持ち運びは便利だが、カーブがある場合などはこちらの方が都合が良い。 | |
ポールケース | 車載用のポールケース。汚れたポールなどを車内に収容するためにあると便利。荷室に真横に入るサイズで作製。 | |
タオル | ・汗を拭く。 ・首周りの保護(日光や藪こぎなどのときの) ・防寒(マフラー代わり) |
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弁当入れ | ・昼飯を持って歩くときに便利。 コンビニおにぎりなどを袋に入れたままそのまま踏査などをすると、昼ごろには潰れてしまいおいしくなく見える。”弁当入れ”を用意しておくとそんなことがなくなる。 |
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コンパクト座布団 | ・アウトドアグッズの折りたためる座布団。 ・昼飯や休憩時に利用。 石など多いところでも快適に座れる。 |
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熊鈴 | 名前の通りクマ避け用の鈴。最近では、あまり役に立たないとの情報も熊(特にツキノワグマ) が人に慣れてきているらしい。 | |
折りたたみ脚立 | ・たまに使用することがある。 | |
漬物用ビニール袋 | ・雨や雪の日に、画板ごと図面を入れて持ち歩き、 記入するときも袋の中で作業ができるので 図面をぬらさなくて済む。 ・できるだけ使いたくないTOOLではあるが、 あると便利。A3スケッチ版用として2斗用がベストかも。 |
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なた・のこぎり | ・あると何かと重宝する。 ・特になたは、藪漕ぎなどの時便利。 |
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輪止め | ・現場により必要(安全対策)。工事関係現場では、100%必要。 ・写真のものは自作品。 |
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伸縮カラーコーン | ・道路点検時等に車両を注射する際にあると便利。伸縮するので車内に収納しやすい。 | |
回転灯 | ・現場によっては必要なときも。 ・黄色が一般的。 ・公道では、点灯不可。 |
日常の業務のほか、技術を磨く場・情報交換の場として学会活動にも参加しております。また、NPO法人や日本技術士会の会員として地域社会に貢献する活動を展開しております。